旭のシーズヒーターは、各種用途に応じて金属パイプの中心に発熱体をスパイラル状に挿入し、絶縁粉末を充填し、それをロータリースエージングマシンで圧縮加工し、金属パイプ、発熱体、絶縁粉末を固形化したヒーターです。

従って内部構造は、完全に一体化されていますので熱伝導が非常に良く、又機械的振動、衝撃にも強く、工業用の発熱体として、電気炉、乾燥機、暖房機、樹脂成型金型、水、油等の加熱その他あらゆる方面に広範囲にわたり使用されています。

特 長
  • 熱効率が良く消費電力が経済的。
  • 振動、衝撃に対する耐久性にすぐれている。
  • 形状が自由に製作出来るので適応性が広い。
  • 直接加熱として使用出来るので熱伝導の時間差が少ない為、温度コントロールが正確に出来る。
  • 発熱体保護管は、被加熱物の種類により、ステンレス、銅、鉄、インコロイ等の金属管を使用出来、更に外面をメッキ、合成樹脂に依るコーティング等を施す事も出来ます。
  • 700℃前後の高温でも使用可能。
◎ ヒーターワット密度の算出法

◎ ワット密度とは・・・
シーズヒーターの設計の基本数値であり、シーズヒーター発熱部における単位面積(cu)あたりの負荷(W)をワット密度と呼びw/cuで表します。
ワット密度はシーズヒーターの表面温度を決定し、ヒーターの寿命を左右する最大の要因となります。

シーズヒーターは使用目的により、各種の形状寸法がありますが、非加熱物の種類、加熱方法、使用温度等により下表の如く大別されます。
非加熱部 標準使用温度℃ 保護管材質 ワット密度w/cu
100℃ 銅・ステンレス 7〜10
機械油
潤滑油
200℃
ステンレス
2〜3
重油
高粘度油
200℃
ステンレス
1.5〜2
熱媒油 300〜350℃ ステンレス 2〜3
アルミ鋳込 300℃ 3〜5.5
錫、鉛低温
溶融金属
300℃
ステンレス
2〜3
(注)周囲温度によりワット密度は
変わりますのでご注意下さい。

◎シーズヒーター曲げ加工例

U型

UL型

UR型

カスガイ型

W型

コの字型

R型

2重巻型

スパイラル型